私と旦那とモリと。

人間と生き物たちの日常

①イモリの赤ちゃん格闘記

家で飼ってるアカハライモリ

名前はゴアちゃんとシャガルくん。モ○ハンから拝借しています。

ちなみにフルネームは『ゴア・マダラ』『シャガルマダラ』と本家のパクリリスペクトとだじゃれに満ちた名前。

 

去年の12/2に旦那(内縁)の知り合いから譲っていただいたかわいいイモリたち。

♂♀ペアなのでもしかしたら産卵するかもな〜……なんて、シャガルくんの求愛行動を見ながらのんきに思っておりました。

 

水草(アナカリス)を浮かべて待つこと数ヶ月。年は変わって2022年2月21日。

う、産んでる!!

 

産んでる!!!

育ってる!!!

 

無事、卵をたくさん産んでくれました。

 

ここで無精卵と有精卵の見分け方をひとつ。

無精卵は大抵、数日したら中身(核)が真っ白になり、そのうち卵表面も白く濁ってしまいます。怪しい卵は核が白くなった段階で別容器に分けてあげましょう。

 

ただ、イモリの発生の過程で核が白くなることがあります。

https://youtu.be/HUNfYc_VH3w

↑この動画の1:35あたり。数日〜数週間経ち、発生がだいぶ進んだ時期

 

この時期のダメになってしまった卵も、大抵表面が濁ってきます。しかし、水中の塵がくっついているだけのときもあり見分けにくいかもしれません。

とにかく怪しければ別容器に!を徹底すれば事故率は減ります。別容器に移す場合は、できれば今までの飼育ケースと同じ水を使い、水温も揃えてあげましょう

 

閑話休題

 

卵の孵化までは、管理方法にもよりますがおよそ2週間〜1ヶ月かかります。体感3週間ぐらいかな?

うちは最初の産卵確認が2/21で、最初の孵化は3/14でした。

はじめておちびが孵化した瞬間。感動ものです。

 

ここで管理方法について。

うちはエアコン(暖房)24℃で無事孵化しました。水温は測っていないのでわかりませんが……冷たすぎず熱すぎない温度にしてあげましょう。

卵の管理ですが、

水草にくっつけたまま管理

・卵を水草から剝がして管理(非推奨)

後者の方法で卵を1粒1粒管理していると、殻が薄くなってしまうのか早く生まれすぎてしまい溶けるように死んでしまうことがあります。

わかりにくいですが1番左にいる、自立することができずエラも小さい子のようなおちびさんがそうなりやすいです。

非推奨とは書きましたが、レイアウトの岩や苔に卵を産んでしまった時なんかは剝がして管理しないといけません。しかし、早く生まれると高確率で死んでしまう。さてどうするか。

 

我が家ではPSBを使いました。

 https://amzn.asia/d/cI5pnWR

観賞魚を飼育したことがある人なら一度は使ったことあるんじゃないでしょうか。あの謎の水

 

ダメ元で使ってみた結果、卵がダメになる頻度も溶けるように死んでしまう頻度も格段に下がりました。オススメです。

PSB漬けのおちびたち。ただの水よりこっちのほうが良さそう。

 

卵、無理に隔離して水道水で清潔を保つ!……よりも、水が薄いピンクに染まる程度にPSB漬けにしたほうが好成績でした。

PSBが何らかの作用をどうにかしている(?)のは確かです。オススメです

(個人の感想です)

 

エサはブラインシュリンプ。朝昼にあげて夜には掃除、のルーティンを毎日。

掃除のときには食べ残したブラインシュリンプだけでなく、うんちもスポイトで取ってあげましょう。

あっという間に前足が生えました。カエルは後ろ足が先に生えますが、イモリは前足から生えます。かわいいね。

 

前足が生える頃には市販のタマミジンコ、食べられるようになっているんじゃないでしょうか。

ミジンコを食べられる大きさになったら断然ミジンコがオススメです。淡水の生き物なので入れっぱなしでも死なない。増やすのにはコツがいりますがオススメです。

この時期のおちびさんは小さすぎるので、餌と間違えて食べた空気の浮力に負けます。お腹いっぱい食べたブラインシュリンプの色も透けています。かわいいね。

うちは基本放置してます。気がついたら勝手に戻ってることが多いです。

ちなみにメチャメチャ生まれます。無計画な繁殖や、増えたからといって川に逃がすのはやめましょう

最盛期で卵含め77匹いましたもん。

これがたった8匹になってしまうまでの悲しい記録は次回ブログをお待ちください。

 

 

大事な話。

なんで日本の生き物なのに川に逃がすのが駄目なの?

という疑問を持つ方、多いと思います。実際私もいまいちピンときていない部分はあるのですが……自己流の解説をば。

例えば、あなたが沖縄に住んでいるイモリだとします(極端な例ですが)。沖縄の遺伝子や方弁100%の貴重な100%しまんちゅです(?)。

そこに北海道弁を喋る北海道イモリが人の手によってやってきました。その北海道イモリとあなたが結婚すると、子は北海道と沖縄のハーフになってしまいます。

その子や子孫がどれだけ沖縄のイモリと結婚して子供を産んでも、混じってしまった北海道弁や北海道の血を抜くことはできません。

やがて北海道の血を引くイモリが沖縄の全土に広がってしまい、貴重な100%しまんちゅイモリはいなくなってしまいました。

 

これが遺伝子汚染です(北海道・沖縄両県の皆様、ごめんなさい)

 

これが非常〜〜〜〜〜によくない。

その地域ごとに何百年何千年、進化や遺伝の記録を残してきた歴史ある血が人の手で途絶えてしまうのです。

山間の大きな集落が1つ滅びるぐらいの、地味かもしれないけど重大なこと。

また、人の手で飼育されたイモリは、ペットショップのお水であったり人が繁殖させた活き餌であったり、本来その地域に存在しないはずの雑菌やウイルスを持ち込んでしまう可能性もあります。それもよくない。

(※自己流説明&素人のため間違っているかもしれません。ご意見や『ここ間違ってるよ!』などはTwitter @goagoa_fish までお願いします)

 

当たり前のことですが、生き物を飼うときは最期まで、死ぬまで責任を持って家族の一員として大事にしてあげてください。

 

今回のまとめ

・うちはエアコン24℃(暖房)でカルキ抜いた水とPSBで卵管理したよ!

・生まれてからもPSB!餌食べるようになったらブラインシュリンプ毎日!

・ミジンコ食べられるようになったらミジンコおすすめ!

・繁殖は計画的に!

・外には絶対逃さない!!脱走名人だから気をつけて!!!

 

 

次回へ続く。

 

https://goagoa-fish.hateblo.jp/entry/2022/10/18/152151