https://goagoa-fish.hateblo.jp/entry/2022/10/18/105556
の続き。
イモリ幼生〜幼体(1年目)の飼育レポです。
あらすじ
ミジンコを食べられるようになって足が生えそろったぐらいのおちびさん。
だいたい足が生えてくるかな?ぐらいの段階で、できれば個別飼育に切り替えたほうがいいです。
動くものなら何でも食べてしまいます、たとえそれが兄弟姉妹の足やエラでも!
足先や尻尾やエラが共食いにより欠損してしまうとそこから雑菌が入って、水カビ病(体表にふわふわした白いカビが発生する)などの病気になってしまったり、そもそも再生せずそのままになってしまったりします。
基本は単独飼育、もしくは水草など隠れ家を多めに入れて共食いしはじめたらすぐ隔離する、密度を低めにする……などの対策をしましょう。
うちは水草をたっぷり入れましたがそれでも共食い発生しました……
小さいウーパールーパーみたいでこの時期が1番かわいいんですけどね。勝手にウパ期って呼んでます。
さて、ウパ期は長いです。卵が孵化するのを待ってるのと体感同じぐらい長い。
餌食べる量もハンパじゃないです。ミジンコを何回買い足したことか。この時期のご飯、正直どれだけ買っても足りません。
冷凍赤虫もデカすぎて食べない。皆さんどうやってるんですか。
なので私は大人イモリ用の餌をふやかすか砕くかして4分の1ほどにし、先を潰したつまようじの先っぽにくっつけて動かす!……という方法に落ち着きました。
早い子はその日のうち、遅い子は2週間ぐらいかな。根気がいりますが、餌付けしてしまえばこっちのものです。
人工飼料は栄養満点なので、2日に1回〜多くても1日1回ぐらい、あくまでベースはミジンコ。それぐらいが消化不良も起こさずいい感じかな?と思います。
さて、この時期は本当に本当に長い。この記事を書いている2022/10/18現在、3月生まれ(孵化)の子がまだ3匹未上陸です。
上陸まで早くて3ヶ月、遅ければ半年以上。かなりムラがあるのでゆっくり見守ってあげてください。
そして……
エラが明らかに小さくなり……
陸地に上がり……
上陸!!
ここまでお疲れ様です。上陸してくれたことで一安心、かわいさも増して
みんなメロメロ小悪魔おちびの誕生です。
おめでとうございます。
それはそれとして。
本番はまだここからです。
左は親モリ、真ん中上陸モリ、右は最小モリ
まず、個人的な体験なのですが上陸の兆しが見える頃には水面に出ている水草を取り除くことをおすすめします。
なにせ人生初の肺呼吸ですから、水草を足場に上陸→足を滑らせて落水→溺れて死ぬ
と死なせてしまった子がいるので……
代わりに鉢底ネットを丸めたものや登りやすいようカットしたスポンジなどで足場を作ってやりましょう。おすすめは鉢底ネットです。
何故かミズゴケを詰めてありますが気にしないでください。イメージです。
結束バンドやグルーガンなんかで留めてもいいです。
そして上陸したら、通気孔の開いたプラスチックケースなど(小さめの通気孔がオススメ、理由は後述)に、湿らせたキッチンペーパーやティッシュペーパーを敷きます。
しばらく飼育容器はそれでいきます。
上陸してから3日〜1週間ぐらいは餌を食べません。
↑餌を食べる準備が整った子は、体表のヌメヌメ感が減ります。ツヤツヤしている子はまだ上陸したばかりなので食べません。
脱皮を繰り返し、少しずつ陸地に適した体へと変わっていくのです。脱皮した皮やうんちなどで床材が汚れたら早めに取り替えてあげましょう。
この時期のおちびたち、一番怖いのは乾燥です。また、小さくても脱走名人なのでケースの通気孔はなるべく小さいものをおすすめします。
ただし通気性が悪すぎると、蓋の付近にみっちり詰まってることも。この場合湿りすぎのことが多いようです。
前回ちらりと書いたように私は総勢70匹以上の卵や幼生を飼っていましたが、上陸したのはほんの十数匹。そしてそれがわずか数匹になってしまった悲しい事件も乾燥が原因なのです。
私は自作の通気性がいいプラケースを使っていました。
エアコンで温度を管理しているので乾燥しやすいのです。そのため、毎日霧吹きをしていました。
ある日、私は霧吹きをし忘れてしまい。
その翌日にはみんなミイラに……
どれだけ泣いても後悔しても水をかけても生き返ることはありませんでした。
とてもつらい。乾燥は文字通り命取りとなります。
そのとき生き残ったのは、まだ上陸していなかったわずか数匹。どうか我が家のような悲劇が他所で起きませんように。そう願うばかりです……
閑話休題。
上陸したてのおちびさんの餌としてよく挙げられるのは
・冷凍赤虫
・ふやかした人工飼料
・ワラジムシ
・イトメ(生きたイトミミズ)
・コオロギの赤ちゃん
だと思うのですが、我が家では主に人工飼料を与えています。餌付けの仕方は幼生のときと同じ。
でも幼生のときはあんなにバクバク食べていた人工飼料、急に全く食べなくなるのは珍しいことじゃありません。
じゃあ食べない間のつなぎをどうするのか。釣具屋さんが近くにあったり頻繁に通販でイトメを入手できる人はそれがおすすめですが、そうでない場合。(あと面倒くさい場合)
おすすめはショウジョウバエです。
え?と思われた方もいるかもしれません。ハエ🪰です。餌用のコバエ。
通販で1000円ぐらい、飼育セットやコバエ用の餌なんかも買い揃えたら初期費用4000円〜5000円はかかるので安い買い物ではないのですが。
こんな感じの入れ物で死ぬほど繁殖させられます。
赤ちゃんコオロギ(通称:ピンヘッド)はすばしっこくて食べられない!触角にビビってる!
ワラジムシはそもそも口に入らない!
人工飼料食べない!冷凍赤虫もダメ!
そんなときにショウジョウバエ。いかがでしょう。見た目が思いっきりハエなのがデメリットですが、
・羽が生えてても動かす筋肉が退化してる
・そもそも羽がない品種
など、餌用のコバエは空を飛びません。また、1回買ってしまえばもう無限に増やせるので餌には一生困りません。(むしろ増えすぎるぐらい)
おちびさんの口にもジャストサイズ。
家族の理解さえ得られれば……といったところですが、本当にオススメ。最悪、沸いた幼虫……もとい、ウジもイモリは食べます。
※だからといって家に出る普通のコバエはどんな菌を持っているかわからないのでイモリには与えないようにしましょう
……とまあ、私はショウジョウバエを激推ししていますが、初期費用が高い&見た目があまりにもハエ、あと餌の匂いがキツイ……など乗り越える壁が多いため。
素直にイトメや赤虫を買うことをオススメします。
詳しい餌付けの仕方は多分私より他サイト様のほうが詳しいです。他力本願ですみません。
ここまでイモリ幼生〜幼体の飼育方法レポ……というより私なりのコツをまとめてみましたが、この記事は未完成です。現在も2022CB※ の赤ちゃんと戦ってます。
正直、楽しいけど来年はやらないかなぁ……なんて。これ以上飼うのは今の設備じゃ無理!なので。キャパ増えたらリベンジしたいですね。
(※2022年生まれの飼育下で繁殖した個体!って意味です)
大変だけどかわいい。赤ちゃんパワーって素晴らしいですね。
次回
https://goagoa-fish.hateblo.jp/entry/2022/12/27/210848