私と旦那とモリと。

人間と生き物たちの日常

ヤモリを病院に連れて行った話

我が家のボイヴィンネコツメヤモリが代謝性骨疾患(くる病)になった話です。

 

爬虫類の画像があります。苦手な方は注意。

 

お迎えしたのは9/23、まだお家に来てから1ヶ月も経っていない新参ヤモリ。

購入時にペットショップの店員さんの手をすり抜け、悲鳴を上げる店員さんの足元を全力で駆け抜けホコリまみれで我が家にやってきたおてんば娘。

名前はモ○ハンから拝借してクシャルちゃん。

お迎え当初の写真。よく見ると脱皮殻も残っています。

 

さて、そんなクシャルちゃん。

何故か地べたで過ごしている事が多いのに気がついたのは数日してからのことでした。

 

本来樹上棲のはずなのになぜ?

ガラス面に登ろうとしても足をバタつかせるばかりで、全然登れない。

 

足の脱皮殻もなかなか取れないし、脱皮不全かも……

そう思い、私はピンセットや温浴でクシャルちゃんの足裏を掃除することに。

この頃(10/1)でした、尻尾がガタガタなのに気がついたのは。

インスタグラムやTwitterなどでボイヴィン飼いさんの写真見ても、こんな尻尾の子はいません。

 

ボイヴィンネコツメヤモリ、ただでさえ飼育情報が出てこないのに病気の情報なんてピンポイントで出てくるはずもなく。

 

藁にもすがる思いで

「ヤモリ 壁 登れない」「ヤモリ 尻尾 ガタガタ」などで必死に検索すると。

出てくるブログや記事はどれも「くる病」の事ばかり。

 

お迎えしてたった1週間でくる病になるのか?……ショップにいたときから調子が悪かったんだと思います。

 

とりあえず、市販の餌(クレスゾル)を薄めてトロトロにしたものにカルシウムパウダーを混ぜてあげてみる。

https://www.kyorin-net.co.jp/extra/ex14.html

が、食べない。

カルシウムパウダーをまぶしたコオロギも、レッドローチ(餌用ゴキブリ)も、ミルワームさえも食べない。

 

しかも日に日に壁に掴まる力(ファンデルワールス力)が弱まっていく……

これはよくない。

 

こんなにもかわいいですが体調不良なのです。

 

慌てて近所で爬虫類OKの動物病院を探す。最寄りで片道1時間!?

しかも口コミ見る限り、爬虫類は院長さんしか診られない!!?

 

……迷いました。正直、口コミだけ見ると低評価が多くて。

それでも、飼い主は頑張って電話をかけました。それが私にできる唯一のこと。

 

種類と症状、できるだけ早く診てほしい旨を伝えると快く翌日朝に予約を入れてくださりました。ありがたい。

 

というわけでいざ病院。電車を乗り継ぎレッツゴー。

そして長い待ち時間の末現れたのは、口コミとは裏腹に優しそうな獣医さん。院長先生ではなさそうですが、爬虫類診てくれるみたいでとりあえず一安心。

しかし先生が手に持った瞬間、ブチギレて口を大きく開けるクシャルちゃん。爬虫類好きの方ならおそらくわかるであろう、ヤモリ特有のあの威嚇。

獣医さんと2人で「ごめんね〜触られるの嫌だよね〜」となだめますが、もちろん効果は0。

家では大人しいのに……

 

脱皮不全は大丈夫そうだけど、後ろ足と尻尾の変形が気になるのでレントゲンを撮ってもらう。

 

結果は予想通り代謝性骨疾患。

注射を打ってもらい、拒食対策のお薬を処方してもらいました。

よく見たら名前がクシャレちゃんになっているのはご愛嬌

 

これでよくなればいいな〜、なんて不安だらけの飼い主。

そんな思いも露知らず、病院から帰ってきて早々、大脱走するクシャルちゃん。先住イモリの水槽にダイブして水を部屋中にまき散らかす大惨事。

ひたすら謝罪しながら全身を拭きケージに戻すもお怒りの様子。とりあえずバスタオルをケージにかけ、しばらく安静にしてもらう。怖いので

 

そして注射のおかげか投薬のおかげか、クシャルちゃんは脱皮もしてみるみる元気に!

(投薬のコツはこの記事の最後に覚書✍)

↑それはそれとしてお薬は嫌

 

ファンデルワールス力も戻ってきて今は元気に壁に張り付いてます。

 

 

 

☆拒食している子への投薬

※自己流です。人馴れしていない子にはストレスをかけてしまうのでできれば餌に混ぜるなどして投薬したほうがいいです。

1.まずヤモリちゃんやトカゲちゃんを左手(左利きの方は右手)で軽く持ちます

2.利き手で薬を持ちます

3.口の横(唇部分)を1の手で軽く引っ張り、歯茎を出してもらいます

4.隙間にお薬(液状)を垂らします

5.うまく行けばぺろりと舐め取ってくれます

 

繰り返しますが自己流ですし、ストレスをかけて余計に弱らせてしまうこともあるので推奨ではありません。

また、この方法で投薬して死んでしまったなどの場合、責任は取りかねますのであくまで自己責任でお願いします。

 

 

☆そもそも病気にさせないために

くる病や代謝性骨疾患の予防は

・カルシウムパウダーを餌にまぶす

・紫外線ライトをつける/日光に(無理なく)当てる

ビタミンDを添加する

等があります。詳しい事は調べてみてください。

愛するペット、異常を感じたら病院に連れて行ってあげてください。

 

ちなみに今回の病院、初診料やレントゲン料、お薬代含めて約7000円でした。

参考までに。

 

もうガラス面もへっちゃら。

 

 

2022/10/21追記

今日は一応様子見で予約していた病院に2回目の通院。

動物病院のスタッフさんや獣医さん、クシャちゃんのこと覚えててくれてびっくりしました。

 

元気に逃げ回るクシャちゃん、獣医さんによるハンドリング拒否。元気になったねぇ〜と獣医さんとしみじみしながら経過報告。


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10/8(病院に行った翌日)に脱皮してくれたこと、そこからみるみる元気になったことを伝えると獣医さんもホッとした様子。

もし体調悪かったら勧めようと思ってました、ってサプリメントを見せてくださりましたが、今の状態ならいらなさそう……ってことでまたの機会に。

 

ケージに放し飼い状態のコオロギも人がいないところで食べているみたいだし、おっきなウンチもしてたし、とりあえず一安心。

 

問診だけで終わりました。

気になる医療費は千円未満。またもし何かあれば是非いらしてください、と仰る獣医さんにお礼を言い、病院を後に。ありがとうございました。